このページの要点

  1. ゴールデンクロス・MACD の買いの合図・200日線の上抜けは、どの対象でも、適当な日に買うのとほとんど差がなかった。
  2. 「200日線より上なら上げ基調で買い」も効かなかった。個別株ではむしろ200日線より下の日のほうが、その後の値上がりが少し大きかった。
  3. 効いたのは「売られすぎ」(RSI 30以下)。日本の割安株では、選んだ後の期間で3か月後の値上がりが平均より+2.7%、上がっていた割合は68%(どの日でも61%)。
  4. 金・銀は、どの合図も期間を分けると向きがそろわなかった。買う日を選んでも差は出ていない。

確かめ方

合図が出た日の終値で買い、1か月後・3か月後・6か月後(20・60・120営業日後)の値上がり率を見る。それを、同じ銘柄・同じ期間の「どの日に買っても」の平均と比べた差が、この表の数字。同じ銘柄で20営業日以内に合図が続いたときは最初の1回だけ数えた。期間を前後に分けても同じ向きになるかで、偶然かどうかを確かめた。

日足は Yahoo Finance(配当・分割調整済み)、2026年9月28日まで。

一覧:合図ごと・対象ごとの3か月後の差

合図金・銀金鉱山株日本の割安株日本株全体米国株
200日線より上(毎日)+0.5%−0.8%−0.4%−0.1%−0.6%
200日線より下(毎日)−0.7%+0.9%+0.7%+0.1%+1.4%
200日線を上抜け−2.0%−0.7%+0.3%−0.2%−0.3%
ゴールデンクロス(50日・200日)−1.5%−3.2%+0.3%+0.3%−0.6%
ゴールデンクロス(25日・75日)−1.8%−2.8%+0.1%−0.1%−0.7%
MACD の買いの合図(全部)+0.4%−0.5%−0.1%+0.1%−0.1%
MACD の買いの合図・0より下で−0.1%+0.9%+0.2%+0.2%+0.6%
MACD の買いの合図・200日線より上で+0.7%−2.2%−0.4%0.0%−0.8%
押し目(200日線より上で RSI 40以下)+1.4%−0.7%0.0%−0.3%+0.1%
売られすぎ(RSI 30以下)−0.7%+3.8%+2.7%+3.2%+1.7%
高値から30%以上下落−0.8%+1.4%+1.7%+1.8%+4.7%
20%下げた後に50日線を上抜け−3.3%−0.7%0.0%−0.6%+1.1%
過熱(RSI 75以上)+1.2%−1.9%−1.4%−0.4%−1.6%
過熱(200日線の1.3倍以上)+7.1%+0.9%−3.0%−2.0%+0.2%
過熱(どちらか)+1.4%+0.3%−1.7%−1.0%−1.0%

どの日に買った場合の平均との差。太字の枠:期間を前後に分けても同じ向き(過熱は下がる向き)で、差が0.5%以上あったもの。色の付いた行が、このサイトの判定に使う2つ。

合図ごとの、3か月後の差

合図の日に買った場合の3か月後の値上がりと、どの日に買った場合の平均との差(%)右に長いほど、合図の日に買ったほうが良かった。0の近くは差がないということ。青の棒は、このサイトの判定に使う2つ(売られすぎ・過熱)。

対象ごとのくわしい数字

押すと開く。1か月後・6か月後の差、上がっていた割合、期間を分けた結果、回数。

金・銀金・銀の先物と金のETF(GC=F・GLD・SI=F)(3銘柄、全期間)。
合図1か月後の差3か月後の差6か月後の差3か月後に上がっていた割合(ふだん56%)同じ向きだった銘柄の割合2011〜18年:3か月後の差2019年〜:3か月後の差回数
200日線より上(毎日)+0.1%+0.5%+1.3%56%—−0.7%−0.2%6,854
200日線より下(毎日)−0.1%−0.7%−1.8%56%—+0.5%+0.6%4,836
200日線を上抜け−0.7%−2.0%−3.1%46%—−2.5%−1.0%108
ゴールデンクロス(50日・200日)+0.2%−1.5%−1.4%39%—−3.2%−1.2%33
ゴールデンクロス(25日・75日)−0.8%−1.8%−2.5%45%—−2.4%−0.4%83
MACD の買いの合図(全部)−0.2%+0.4%+0.9%60%—+0.2%+0.4%316
MACD の買いの合図・0より下で−0.2%−0.1%−0.8%60%—+0.2%+0.2%211
MACD の買いの合図・200日線より上で−0.2%+0.7%+2.2%59%—−0.2%−0.2%190
押し目(200日線より上で RSI 40以下)+1.3%+1.4%−1.0%60%—+3.1%−0.8%87
売られすぎ(RSI 30以下)+0.8%−0.7%−1.4%61%—−0.2%+0.9%85
高値から30%以上下落+1.7%−0.8%−1.8%51%—+2.5%−4.1%37
20%下げた後に50日線を上抜け−1.2%−3.3%−5.1%43%—−2.3%−2.0%53
過熱(RSI 75以上)+0.9%+1.2%+1.2%61%—−1.1%+1.4%67
過熱(200日線の1.3倍以上)+1.1%+7.1%−0.5%55%—+12.8%+3.3%22
過熱(どちらか)+0.3%+1.4%+1.2%58%—+1.6%0.0%79
金鉱山株GDX・GDXJ と主な金鉱山・ロイヤルティ会社(20銘柄、全期間)。
合図1か月後の差3か月後の差6か月後の差3か月後に上がっていた割合(ふだん53%)同じ向きだった銘柄の割合2011〜18年:3か月後の差2019年〜:3か月後の差回数
200日線より上(毎日)−0.5%−0.8%−0.2%51%25%−2.7%−1.4%39,462
200日線より下(毎日)+0.6%+0.9%+0.2%55%75%+1.9%+2.8%34,231
200日線を上抜け−0.1%−0.7%+0.2%49%25%−0.5%−0.7%703
ゴールデンクロス(50日・200日)−1.9%−3.2%−3.7%50%15%−2.4%−3.9%235
ゴールデンクロス(25日・75日)+0.1%−2.8%−1.1%46%5%−2.9%−2.2%565
MACD の買いの合図(全部)−0.3%−0.5%−0.1%53%15%0.0%−1.2%1,990
MACD の買いの合図・0より下で+0.9%+0.9%+1.1%56%70%+1.4%+0.9%1,296
MACD の買いの合図・200日線より上で−1.9%−2.2%−0.9%50%10%−3.7%−3.2%1,103
押し目(200日線より上で RSI 40以下)+0.1%−0.7%−0.3%50%45%−2.8%−1.5%526
売られすぎ(RSI 30以下)+3.6%+3.8%+3.3%57%85%+3.7%+6.3%566
高値から30%以上下落+1.2%+1.4%+1.4%54%75%+2.9%+2.7%1,216
20%下げた後に50日線を上抜け0.0%−0.7%0.0%51%40%−1.2%+0.7%1,061
過熱(RSI 75以上)−1.1%−1.9%+0.3%47%70%−0.7%−4.6%359
過熱(200日線の1.3倍以上)−0.1%+0.9%+0.6%54%40%+1.1%−2.3%645
過熱(どちらか)−0.5%+0.3%+0.5%53%45%+0.5%−2.5%810
日本の割安株2021〜22年の有報で「収益力に対して安い」上位に入り、罠の印がなかった会社(488銘柄、選んだ後(2022年7月〜))。
合図1か月後の差3か月後の差6か月後の差3か月後に上がっていた割合(ふだん61%)同じ向きだった銘柄の割合選ぶ前 2011〜18年:3か月後の差選ぶ前 2019〜22年6月:3か月後の差回数
200日線より上(毎日)−0.2%−0.4%−0.8%61%36%+0.4%−1.9%318,212
200日線より下(毎日)+0.4%+0.7%+1.6%62%64%−0.7%+2.0%156,430
200日線を上抜け0.0%+0.3%+0.7%61%50%−0.4%+0.2%4,340
ゴールデンクロス(50日・200日)+0.2%+0.3%+1.6%61%48%+0.3%+0.1%1,367
ゴールデンクロス(25日・75日)−0.4%+0.1%+0.2%61%53%+0.2%0.0%3,393
MACD の買いの合図(全部)−0.3%−0.1%0.0%61%47%+0.2%+0.1%12,903
MACD の買いの合図・0より下で−0.2%+0.2%+0.8%61%55%−0.7%+1.4%7,407
MACD の買いの合図・200日線より上で−0.4%−0.4%−0.7%60%42%+0.7%−1.9%8,826
押し目(200日線より上で RSI 40以下)+0.7%0.0%+0.4%62%48%−0.1%−2.1%3,714
売られすぎ(RSI 30以下)+3.1%+2.7%+4.8%68%72%+0.7%+3.2%2,694
高値から30%以上下落+1.7%+1.7%+2.3%58%69%−0.7%+3.4%2,611
20%下げた後に50日線を上抜け−0.3%0.0%+0.6%58%49%−1.4%+0.4%3,838
過熱(RSI 75以上)−0.6%−1.4%−1.7%59%68%+1.4%−3.1%3,139
過熱(200日線の1.3倍以上)−1.3%−3.0%−5.6%53%77%−0.7%−6.9%2,282
過熱(どちらか)−0.6%−1.7%−2.9%57%75%+0.2%−4.4%4,420
日本株全体上場企業から無作為に選んだ400社(381銘柄、全期間)。
合図1か月後の差3か月後の差6か月後の差3か月後に上がっていた割合(ふだん54%)同じ向きだった銘柄の割合2011〜18年:3か月後の差2019年〜:3か月後の差回数
200日線より上(毎日)−0.1%−0.1%−0.3%54%44%−0.1%−0.5%710,588
200日線より下(毎日)+0.1%+0.1%+0.3%54%56%+0.2%+0.6%550,488
200日線を上抜け−0.2%−0.2%+0.3%53%45%0.0%−0.2%12,383
ゴールデンクロス(50日・200日)+0.1%+0.3%+0.3%55%51%+0.9%−0.2%3,892
ゴールデンクロス(25日・75日)−0.3%−0.1%−0.4%52%48%+0.2%−0.3%9,542
MACD の買いの合図(全部)0.0%+0.1%−0.1%54%51%+0.2%0.0%33,495
MACD の買いの合図・0より下で0.0%+0.2%+0.2%55%56%+0.2%+0.4%21,219
MACD の買いの合図・200日線より上で0.0%0.0%−0.3%54%46%+0.3%−0.6%19,582
押し目(200日線より上で RSI 40以下)+0.1%−0.3%−0.1%56%46%−0.4%−0.4%8,700
売られすぎ(RSI 30以下)+3.2%+3.2%+3.5%59%68%+4.9%+2.0%9,197
高値から30%以上下落+1.6%+1.8%+2.8%52%62%+2.9%+1.2%15,649
20%下げた後に50日線を上抜け−0.3%−0.6%−0.2%50%38%−0.7%−0.4%14,421
過熱(RSI 75以上)−0.2%−0.4%−0.5%49%60%0.0%−1.7%7,773
過熱(200日線の1.3倍以上)−0.8%−2.0%−3.8%45%70%−3.7%−1.9%6,475
過熱(どちらか)−0.4%−1.0%−1.7%48%64%−1.6%−1.6%11,506
米国株今の S&P500 から無作為に選んだ200社(198銘柄、全期間)。
合図1か月後の差3か月後の差6か月後の差3か月後に上がっていた割合(ふだん63%)同じ向きだった銘柄の割合2011〜18年:3か月後の差2019年〜:3か月後の差回数
200日線より上(毎日)−0.3%−0.6%−0.8%63%19%−0.6%−0.8%500,217
200日線より下(毎日)+0.6%+1.4%+1.7%64%81%+1.6%+1.5%229,276
200日線を上抜け−0.1%−0.3%+0.2%62%48%+0.2%−0.5%6,168
ゴールデンクロス(50日・200日)−0.2%−0.6%+0.1%61%44%−0.4%−0.7%2,033
ゴールデンクロス(25日・75日)−0.7%−0.7%−0.9%61%35%−0.3%−1.1%5,329
MACD の買いの合図(全部)0.0%−0.1%−0.1%63%43%−0.1%−0.1%19,346
MACD の買いの合図・0より下で+0.4%+0.6%+0.7%64%73%+0.5%+0.9%10,756
MACD の買いの合図・200日線より上で−0.4%−0.8%−0.8%63%26%−0.7%−1.0%13,470
押し目(200日線より上で RSI 40以下)+0.4%+0.1%−0.2%63%49%0.0%+0.2%6,590
売られすぎ(RSI 30以下)+0.5%+1.7%+1.6%65%77%+1.3%+2.5%4,582
高値から30%以上下落+2.0%+4.7%+6.8%67%87%+5.0%+4.9%3,957
20%下げた後に50日線を上抜け+0.9%+1.1%+2.2%63%65%+2.0%+0.7%4,817
過熱(RSI 75以上)−0.9%−1.6%−2.1%60%76%−1.3%−2.2%4,133
過熱(200日線の1.3倍以上)−0.4%+0.2%+1.1%61%61%−2.2%+0.5%2,191
過熱(どちらか)−0.7%−1.0%−0.8%60%74%−1.4%−1.1%5,448

「同じ向きだった銘柄の割合」:銘柄ごとに平均を取ったとき、表の差と同じ向き(過熱は下がる側)だった銘柄の割合。一部の銘柄だけで出た結果か、多くの銘柄に共通かが分かる。毎日の状態(200日線より上・下)は間引かずに全部の日を数えた。

検証で言えないこと

  1. 生き残った銘柄だけ

    Yahoo には上場廃止になった会社のデータがない。「下がった後に買う」合図は、下がったまま消えた会社が抜けるぶん良く見える。特に米国株(今の S&P500 の銘柄=勝ち残り)で大きい。偏りが小さいのは、2022年の時点で選んだ日本の割安株の2022年7月以降。

  2. 差は小さい

    売られすぎの差は3か月で平均2〜4%ほど。上がる確率が少し上がる程度で、20%以上下がる割合はふだんと変わらない。手数料や売買の値幅は入れていない。

  3. 過去の15年

    2011年からの値動きで、低金利から利上げまでを含むが、これからも同じとは限らない。広く知られた合図は、効かなくなることがある。

  4. サイトの銘柄そのものではない

    TOB候補は日本株全体で、割安株は2022年に選んだ日本の割安株で検証した。今日の一覧の銘柄で同じになるとは限らない。

2026年9月29日 02:37更新・株価は2026年9月28日の終値