AI × ITバブル
AI相場は2000年の再来か。
弾けるなら、誰が残るか。
ITバブルの崩壊では多くの会社が消えたが、技術とインフラは誰かに拾われ、本当の勝者はその後に現れた。このサイトは、今のAI相場をその歴史と同じ物差しで並べ、2000年の崩れの前に出ていたサインを毎日点検する。
今どこにいるか
ChatGPTの公開(2022年11月30日)から46か月。ナスダック総合は起点の2.36倍にいる。Netscapeの上場(1995年8月9日)から同じ46か月後の1999年6月、ナスダック総合は2.47倍で、そこから55か月目の天井では5.02倍まで上がった。
過熱メーター:2000年の天井と今
同じ指標を2000年の天井と今で比べる。今のほうが大きいものは色を付けた。
情報処理機器とソフトウェアへの民間投資÷名目GDP。2000年10〜12月期 → 2026年4〜6月期
2000年側は1999〜2000年の最高。2000年3月 → 2026年9月
2000年は Cisco の天井、今はNVIDIA。2000年3月 → 2026年9月
実績の純利益に対する倍率。2000年は Cisco の天井、今はNVIDIA。2000年3月 → 2026年9月
サーバーを含む。2000年側は1997〜2000年の最高。1997年7〜9月期 → 2026年4〜6月期
崩れのサイン:5つのうち0つ点灯
2000年に崩れたときに出ていた条件。点灯は暴落の予告ではなく、「2000年と同じ条件が1つそろった」という意味。
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利上げ消灯-0.70pt(3.63%)
政策金利が1年前より0.5pt以上高い
2000年:FRBは1999年6月から1.75pt利上げし、その途中でナスダックが天井を付けた。
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借金の目詰まり消灯+0.20pt(2.80%)
ハイイールド債のスプレッドが半年の最低から1pt以上広がった
2000年:ハイイールド債の市場が閉じ、借金で網を広げた新興通信会社から資金が尽きた。
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稼ぎを超える投資消灯83%
大手5社の設備投資が営業キャッシュフローを上回った(直近4四半期)
2000年:通信会社は稼ぎを大きく超えて網を敷き、足りない分を借金で埋めていた。
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半導体株の崩れ消灯200日線から+24.2%
フィラデルフィア半導体株指数が200日移動平均を下回った
2000年:半導体株指数は天井の半年後(2000年9月)に200日線を割り込み、その後の反発も長続きしなかった。
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主役の失速消灯NVIDIA -4.5%
時価総額最大の半導体株が52週高値から25%以上下げた
2000年:Cisco は天井から1年で時価総額の7割以上を失った。
ITバブルの3つの教訓
- インフラを作った人ではなく、安く拾った人が勝った
光ファイバーは作りすぎて作り手が潰れたが、回線は残り、崩壊の後に安くなった回線の上で Google や YouTube が育った。
- つるはし売りも無事ではなかった
Cisco や Intel は本物の売上と利益があったが、顧客の投資が止まると株価は8〜9割下げ、2000年の高値に戻るまで25年以上かかった。
- 生き残った会社の条件は、借金の軽さと手元の稼ぎ
潰れたのは借金で設備を広げた会社(通信会社)と、売上の前に資金を使い切った会社(Webvan・Pets.com)。Amazon は株価が9割以上下げても、資金が尽きる前に黒字にたどり着いた。
弾けたら:層ごとの体力
| 層 | 2000年の同じ層 | 売上の伸び | 営業利益率 | 設備投資÷売上 | 株価収益率 | 株価売上高倍率 | 弱点の数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 物理インフラ(データセンター・電力) | 光ファイバー網・通信会社 | +26% | 19% | 12% | 27x | 3.0x | 2 |
| 半導体・ネットワーク機器 | 通信機器(Cisco・Lucent・Nortel) | +56% | 48% | 3% | 44x | 18.9x | 2 |
| クラウド・計算資源の貸し手 | データセンター・ホスティング(Exodus など) | +20% | 32% | 35% | 21x | 6.4x | 6 |
| サービス・アプリ | ポータル・EC(Yahoo・Amazon・Pets.com) | +22% | 36% | 1% | 28x | 8.5x | 2 |
「生き残りの条件」に載せた会社の中央値(SECに出された決算の直近4四半期)。
2026年9月28日 10:50 更新・株価は2026年9月25日まで