結論

  1. 日米それぞれ2つの期間、計4つの検証で、5つの選び方を比べた。4つすべてで市場(全体の中央値)を上回ったのは「EV/EBIT倍率+Fスコア7点以上」だけだった(上回った幅は+3%〜+26%)。
  2. グリーンブラットのマジックフォーミュラ(安さ+資本利益率)は4つのうち3つで上回り、1つで下回った。安さだけは3つで上回り、1つで下回った(米国の1期目は-2%)。
  3. 「安いだけの質の悪い会社」を拾っていないかも確かめた。日本では、安さだけで選んだ会社の資本利益率は22%で全体の16%より高く、3割以上値下がりした割合は1%(全体は9%)だった。
  4. ただし日本の2つの期間は、どちらも東証の要請(PBR1倍割れの改善)で割安株が見直された時期に入っている。米国の上位30社だけで見ると成績はばらつく(1期目は市場を下回った)。

5つの選び方 × 4つの検証

どの選び方も、その時点で分かっていた数字だけで順位を付け、上位5分の1を見た。

選び方日本株 1期目日本株 2期目米国株 1期目米国株 2期目
EV/EBIT倍率+Fスコア7点以上(このサイトの選び方)+26%+64%+3%+25%+10%+9%+6%+14%
安さだけ(EV/EBIT倍率)+30%+68%+6%+28%-2%-3%+6%+15%
マジックフォーミュラ(安さ+資本利益率)+22%+60%-2%+21%+16%+16%+3%+11%
マジックフォーミュラ+Fスコア6点以上+16%+54%-1%+22%+16%+16%-0%+9%
安さ+資本利益率が中央値以上+16%+54%-1%+22%+15%+14%+5%+13%

大きい数字:上位5分の1の中央値から、同じ検証の全体の中央値を引いたもの。小さい数字:上位5分の1の中央値。日本は時価総額300億円以上、米国は20億ドル以上。

安いだけの質の悪い会社を拾っていないか

各選び方で選んだ会社(上位5分の1)の、資本利益率とFスコアの中央値、3割以上値下がりした割合。

日本株:2021〜22年の有報 → 3年後

資本利益率Fスコア3割以上下落中央値
EV/EBIT倍率+Fスコア7点以上(このサイトの選び方)20%8.01%+64%
安さだけ(EV/EBIT倍率)22%7.01%+68%
マジックフォーミュラ(安さ+資本利益率)38%7.02%+60%
全体16%7.09%+37%

日本株:2023〜24年の有報 → 23か月後

資本利益率Fスコア3割以上下落中央値
EV/EBIT倍率+Fスコア7点以上(このサイトの選び方)19%8.03%+25%
安さだけ(EV/EBIT倍率)24%7.02%+28%
マジックフォーミュラ(安さ+資本利益率)38%7.04%+21%
全体15%7.07%+23%

米国株:2021年度の決算 → 2022年4月から3年

資本利益率Fスコア3割以上下落中央値
EV/EBIT倍率+Fスコア7点以上(このサイトの選び方)56%7.922%+9%
安さだけ(EV/EBIT倍率)52%7.028%-3%
マジックフォーミュラ(安さ+資本利益率)118%6.824%+16%
全体38%6.029%-0%

米国株:2023年度の決算 → 2024年4月から29か月

資本利益率Fスコア3割以上下落中央値
EV/EBIT倍率+Fスコア7点以上(このサイトの選び方)51%7.914%+14%
安さだけ(EV/EBIT倍率)39%6.820%+15%
マジックフォーミュラ(安さ+資本利益率)90%6.820%+11%
全体34%6.022%+9%

限界

日本:買収以外で上場廃止になった会社は株価が追えず入っていない(TOBで買われた会社は TOB 価格で数えた)。米国:今の SEC のティッカー表に無い会社(買収や倒産で消えた会社)は入っていない。どちらも期間は2つだけで、比べた選び方のうち最も良かったものを採ったので、実際より良く見えている可能性がある。

このサイトは、公開された決算書類と株価から、利益に比べて株価が安い会社を機械的に並べ、割安な理由の仮説をAIに開示書類から書かせたもの。仮説は検証されたものではなく、株価の予想や売買の推奨ではない。投資助言ではない。

2026年9月29日 12:31 更新