日本株の候補 30社
時価総額300億円以上の日本の上場企業(銀行・保険・証券・電気ガスを除く)。数字は各社の直近の有価証券報告書、時価総額は今日の株価から。 EV/EBIT倍率の低い順に並べる。EV/EBIT倍率は、会社を借入ごと丸ごと買う値段(企業価値=時価総額+借入−現金)が営業利益の何年分かを表し、低いほど安い。PERと似ているが、借入と現金を入れ、金利や一時的な損益に左右されにくい営業利益で割る。ただし、ピオトロスキーのFスコア(9点満点)が7点以上の会社だけ。Fスコアは、黒字か・キャッシュフローが黒字か・利益や財務や効率が前年より良くなっているかを9つの点検で数えたもの。過去の検証で、日米それぞれ2つの期間の計4つすべてで市場を上回ったのは、比べた選び方のうちこの方法だけだった。資本利益率(グリーンブラットの定義:営業利益÷(正味運転資本+有形固定資産))と注意の印は、参考として表示する。30位以内に入ったら候補にし、50位より下に落ちるまで残す。
| 順位 | 会社 | EV/EBIT倍率 | Fスコア | 資本利益率 | PER | PBR | 注意 | 安い理由の見立て(AI) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 千代田化工建設株式会社6366・建設業 | 0.6倍 | 7/8 | 500%以上 | 2.0倍 | 1.49倍 | 一時的な利益の可能性 | 三菱商事傘下で普通株主に配当が回らず、大型プロジェクト依存で業績が乱高下してきた過去が株価を抑えている。 |
| 2 | 株式会社パーカーコーポレーション9845・化学 | 1.8倍 | 9/9 | 24% | 7.3倍 | 0.63倍 | — | 親会社と創業家で株の3割超を握り、自動車向け中心という理由で市場が塩漬けにしている。 |
| 3 | 株式会社マースグループホールディングス6419・機械 | 1.9倍 | 7/9 | 32% | 8.3倍 | 0.64倍 | 減収減益 | 準備中 |
| 4 | 新日本建設株式会社1879・建設業 | 2.0倍 | 9/9 | 56% | 8.8倍 | 1.00倍 | — | 開発事業の利益がマンション市況頼みで、金利上昇への警戒と創業家中心の株主構成が評価を抑えている。 |
| 5 | 藤井産業株式会社9906・卸売業 | 2.3倍 | 8/9 | 32% | 7.5倍 | 0.82倍 | — | 創業家・取引先・地銀が株を固め持つ同族色の強い卸売会社で、動きが乏しいとみられ市場から放置されている。 |
| 6 | 株式会社ゲームカードホールディングス6249・機械 | 2.7倍 | 7/9 | 48% | 12.4倍 | 0.67倍 | 減収減益 | パチンコ台数減少が続く縮小市場向け事業を、競合メーカー同士が株を持ち合い経営権を固めているため、市場は評価を見送っている。 |
| 7 | ぴあ株式会社4337・サービス業 | 2.7倍 | 8/9 | 39% | 11.8倍 | 3.64倍 | 借入が重い | 万博など一過性の特需で膨らんだ利益の反動と、6年ぶり復配という慎重な株主還元を市場が織り込んでいる。 |
| 8 | 株式会社進和7607・卸売業 | 2.7倍 | 7/9 | 38% | 12.5倍 | 0.95倍 | — | 主要顧客トヨタ向け依存が突出し、持ち合い・従業員持株中心の株主構成で株が動きにくい会社と見られている。 |
| 9 | 朝日放送グループホールディングス株式会社9405・情報・通信業 | 3.1倍 | 9/9 | 12% | 8.1倍 | 0.43倍 | — | 朝日新聞社やテレビ朝日など安定株主が株式の大半を握り、放送法の縛りもあって市場からの改革圧力が働きにくい。 |
| 10 | 大成温調株式会社1904・建設業 | 3.2倍 | 7/9 | 59% | 9.0倍 | 1.03倍 | — | 大手ゼネコン下請けの薄利受注産業とみなされ、豊富な現金も身内中心の株主構成で還元に回らず市場から敬遠されている。 |
| 11 | 株式会社ニチリン5184・ゴム製品 | 3.3倍 | 7/9 | 21% | 9.8倍 | 0.79倍 | — | 自動車依存9割超で北米は関税で利益が急減、業績のブレへの懸念が評価を抑えている。 |
| 12 | トランス・コスモス株式会社9715・サービス業 | 3.5倍 | 8/9 | 67% | 10.2倍 | 0.96倍 | — | 創業家と財団が株式の3割超を握る閉鎖的な株主構成と、AIに代替されかねない労働集約型事業への懸念が評価を抑えている。 |
| 13 | 株式会社タチエス7239・輸送用機器 | 3.5倍 | 7/9 | 24% | 8.8倍 | 0.77倍 | — | 完成車メーカーの車種戦略変更や生産移管に業績が左右され続け、市場が様子見している。 |
| 14 | 株式会社ナカノフドー建設1827・建設業 | 3.5倍 | 7/9 | 30% | 11.4倍 | 0.97倍 | — | 財団・創業家・銀行中心の閉鎖的な株主構成と内部留保優先の方針が、海外の一時的な大型案件頼みの増益への評価を抑えている。 |
| 15 | 株式会社電算システムホールディングス4072・情報・通信業 | 3.5倍 | 7/9 | 141% | 12.0倍 | 1.40倍 | — | 地方銀行が並ぶ株主構成と内部留保重視の配当方針で、市場は保守的な地方IT持株会社とみている。 |
| 16 | 株式会社 SANKYO(登記社名 株式会社 三共)6417・機械 | 3.6倍 | 7/9 | 123% | 8.9倍 | 1.67倍 | — | 人気機種頼みで稼働が不安定なうえパーラーが新台導入に慎重なため、市場は様子見している。 |
| 17 | 株式会社村上開明堂7292・輸送用機器 | 3.6倍 | 8/9 | 22% | 13.1倍 | 0.81倍 | — | 創業家・地元銀行・ホテル会社など固い株主構成で、外部からの資本政策変更圧力が働きにくいまま放置されている。 |
| 18 | 日産車体株式会社7222・輸送用機器 | 3.6倍 | 9/9 | 14% | 18.3倍 | 0.69倍 | — | 日産一社に売上の98%を頼る下請け構造が、利益が伸びても評価を抑えている。 |
| 19 | 株式会社オーハシテクニカ7628・卸売業 | 3.7倍 | 8/8 | 15% | 14.5倍 | 0.73倍 | — | 系列色の強い株主構成と自動車業界への依存で、現金を積んでも市場が再評価しない構図が続いている。 |
| 20 | 株式会社FJネクストホールディングス8935・不動産業 | 3.8倍 | 8/9 | 20% | 6.6倍 | 0.81倍 | 利益に現金が伴わない | 投資用マンション業者への不信感と創業家・関係会社が株の大半を握る閉鎖的な株主構成が、利益成長の割に株価を放置させている。 |
| 21 | 株式会社ドウシシャ7483・卸売業 | 4.0倍 | 7/9 | 40% | 12.9倍 | 1.15倍 | — | 30もの小事業を抱える複雑な卸売会社で創業家が35%超を握り、稼いだ現金は借入ゼロのまま溜め込まれ続けている。 |
| 22 | 株式会社マルゼン5982・金属製品 | 4.1倍 | 8/9 | 42% | 12.4倍 | 1.24倍 | — | 持株会社と光通信系ファンドが上位株主を占め、稼いだ現金は定期預金に積み上がったまま還元に回っていないとみられている。 |
| 23 | 株式会社ベルパーク9441・情報・通信業 | 4.1倍 | 7/9 | 81% | 9.1倍 | 1.40倍 | — | 売上の九割を大手通信会社に依存し、契約条件も相手次第という構造が持続的成長への不安を生んでいる。 |
| 24 | 株式会社テレビ東京ホールディングス9413・情報・通信業 | 4.1倍 | 9/9 | 37% | 11.8倍 | 0.85倍 | — | 日本経済新聞社が3割超を握る認定放送持株会社で、稼ぎ頭の地上波広告が構造的に先細る不安が株価を抑えている。 |
| 25 | 新コスモス電機株式会社6824・電気機器 | 4.2倍 | 8/9 | 26% | 9.4倍 | 0.85倍 | — | 創業家・取引先・岩谷産業が株の大半を固め、成長も北米の警報器特需頼みで市場が様子見している。 |
| 26 | 株式会社遠藤照明6932・電気機器 | 4.2倍 | 8/9 | 16% | 8.7倍 | 0.76倍 | — | 創業家の資産管理会社が3割超を握り浮動株が少なく、機関投資家の関心が薄いまま放置されている。 |
| 27 | アジアパイルホールディングス株式会社5288・ガラス・土石製品 | 4.3倍 | 8/9 | 28% | 7.5倍 | 1.02倍 | — | 太平洋セメントや銀行、社員持株会など安定株主が多く浮動株が少ない上、着工遅延に左右される受注型の杭工事事業のため成長物語として市場に広がりにくい。 |
| 28 | 松井建設株式会社1810・建設業 | 4.3倍 | 8/9 | 26% | 9.6倍 | 0.73倍 | — | 創業家・取引銀行中心の安定株主が株を固め、「身の丈経営」を掲げる保守的な建設会社を市場が素通りしている。 |
| 29 | ユニプレス株式会社5949・輸送用機器 | 4.4倍 | 7/9 | 10% | — | 0.39倍 | 赤字 | 日産依存8割と製鉄系の政策保有株というグループ内の位置づけが、独立した成長期待を持たせない。 |
| 30 | 大末建設株式会社1814・建設業 | 4.4倍 | 9/9 | 45% | 9.8倍 | 1.48倍 | — | 準備中 |
注意の印(表示だけ):赤字=営業利益か最終利益が赤字。/減収減益=2年で売上が減り、利益が2割以上減った。/利益に現金が伴わない=直近の利益の合計が営業キャッシュフローを総資産の1割以上上回る。/借入が重い=純有利子負債が営業利益の5倍超、または自己資本比率20%未満。/株数の増加=3年で株数が1割以上増えた。/一時的な利益の可能性=直近の営業利益が、過去3年の平均の2倍を超える。一時的な要因で膨らんでいるかもしれない。
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2026年9月29日 12:31 更新