電力

電力:中国は多く作り、毎年大きく増やす

中国は2010年に発電量で米国を抜き、その後も差は広がり続けている。AIにとっては量だけでなく、データセンターに安く届くかも問われる。

このページの要点

  1. 2025年の発電量は、中国10,578TWh、米国4,520TWhで、中国は米国の2.3倍。2010年まではほぼ同じだった。
  2. 2025年の1年で増えた量は、中国491TWh、米国129TWhで3.8倍。中国の1年の増加だけで、2024年に世界中のデータセンターが使った電気の1.2倍になる。
  3. 安さは別の話。OIES によれば、中国沿岸のデータセンターの電気代は1kWhあたり約0.08〜0.14ドルで、米バージニア州(0.10ドル)並み。中国の強みは量と速さで、安さは補助金から来ている。

25年の発電量

発電量(TWh/年)中国は2010年に米国を抜き、今は2倍を超える。
数値で見る
年中国米国
20001,3563,802
20011,4813,728
20021,6543,844
20031,9113,869
20042,2033,952
20052,5004,035
20062,8664,047
20073,2824,143
20083,4964,108
20093,7153,940
20104,2074,114
20114,7134,089
20124,9884,041
20135,4324,056
20145,7944,096
20155,8154,084
20166,1334,088
20176,6044,052
20187,1664,202
20197,5034,158
20207,7794,043
20218,5344,154
20228,8494,287
20239,4564,254
202410,0874,391
202510,5784,520

出典:Ember

1年でどれだけ増えるか

発電量の前の年からの増加(TWh)米国の発電は10年近くほとんど増えず、最近また増え始めたが、中国は毎年その数倍を増やしている。
数値で見る
年中国米国
2011+506-25
2012+275-48
2013+444+15
2014+363+40
2015+20-12
2016+319+4
2017+471-35
2018+562+149
2019+337-43
2020+276-115
2021+755+110
2022+314+133
2023+608-33
2024+630+137
2025+491+129
直近12か月・中国+5.7%+568TWh · 2026年5月まで
直近12か月・米国+2.9%+128TWh · 2026年6月まで
5年間の増加5.9倍中国 2,799TWh / 米国 477TWh

出典:Ember

2025年に増えた発電設備

中国米国
太陽光+315 GW+34 GW
風力+119 GW+6 GW
石炭+70 GW-4 GW
ガス+22 GW+4 GW
原子力+2 GW0 GW
水力+5 GW0 GW
合計(増えた分だけ)+532 GW+44 GW

設備容量の前の年からの変化(Ember)。太陽光と風力は一日の一部しか発電しないので、同じ1GWでも石炭や原子力よりずっと少ない電気しか作らない。中国は昼夜動く石炭も70GW増やした。

出典:Ember

データセンターはどれだけ必要か

世界のデータセンター(2024年)415TWh米国 45% · 中国 25%
米国のデータセンター(2024→2030年)+240TWh年に約40TWh。米国の最近の増加の31%
中国のデータセンター(2024→2030年)+175TWh年に約29TWh。中国の最近の増加の5%

ここが電力の話の核心。米国ではデータセンターが新しく増える電気の大きな部分を取るが、中国ではずっと大きな増加のうちの小さな一部で済む。マイクロソフトが「つなげないチップがある」と言い、マスク氏が宇宙にデータセンターを置こうとするのはこのため。

出典:IEA / Ember

量は多いが、安いとは限らない

このページは情報の整理で、特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。データは各公表元のもので、誤りや遅れがありえます。発言は報道・書き起こしからの要約と訳で、原文は出典をご覧ください。投資の判断はご自身で。

2026年9月29日 12:24更新・米国の電力は2026年6月まで、中国は2026年5月まで・モデルは2026年9月9日まで